FC2ブログ

書評:ソフトバンクで孫社長に学んだ夢を「10倍速」で実現する方法

8893c661b55a2a2ad0e64156eeb4b2c1_s.jpg


夢を10倍速で実現する方法


最近読んだ本で“ソフトバンクで孫社長に学んだ夢を「10倍速」で実現する方法”(著:三木雄信,PHP研究所)があります。

その中で、ゴールに最速で到達するための「わらしべ長者戦略」が紹介されています。

くわしくは同著を参考にして頂きたいのですが、概要を示しますと、理想のゴール(大きな目標)には一足飛びに到達できないので、身近な領域でNo.1を狙い、知名度と資産価値を高め、その資産を活用して次のステップに向かうことを繰返し、最終的なゴールに到達するというものです。


同書では、携帯インフラを押さえるために、まずはADSL事業でNo,1の地位を獲得し、それを基にボーダフォン日本法人買収というステップを踏んだことを事例として挙げています。

確かに一足飛びで到達できない目標については、その目標だけにとらわれてしまうと、何から手をつけていいのかわからなくなり、結局“何もしない”といった結末を迎えることがあります。ゴールには直接的に関係なくとも、延長線上にある身近なゴールを設定し、そこで“名乗りを上げる”ことで次のゴールを狙っていく戦略だと、最終的なゴールに近づけることに加え、身近なゴールを達成することで収益や経験値をしっかりと獲得できる点もメリットがあると考えます。





ゴールを固定化しすぎない


そしてこの考え方のポイントとしては、明確なゴールは描くにしてもそこに至るプロセスをある程度変動するものとして許容している点にあります。

身近なゴールを達成することで新たに見えてくる世界があると思いますから、そういった“やってみないと分からないつながりや価値”をも柔軟に取り込んで前に進んでいくしたたかさや強さが見えます。

ビジネスにおける波乗りのような、波に応じて変化していく柔軟さが魅力です。プロセスの変動を許容しているため、成功もあれば失敗もあり得ます。

なので、この方針を採用する際には、事前に失敗時の撤退戦略をきちんと計算していることも伺えます。







IT業界のプロジェクトマネージャではどうか?


翻ってプロジェクトマネジメントではどうでしょう。ゴールを明確にすると共に、そこに至るプロセスをどのように計画・デザインするのかがプロマネの腕の見せ所です。計画時点でしっかりと監視コントロールする仕組みを検討し、ベースラインからの逸脱を逃さないようにします。また不確実性については、スケジュールバッファ、コストコンティンジェンシーを積んで備えます。プロジェクト実行中は変動を監視し、場合によってはスコープ(ゴール)を調整することで、顧客価値と実現コストとのバランスを取ります。かけられるコストの上限、期間の上限などを明確にしておくことも重要です。

このように比較してみると、取り扱うものが事業レベルかプロジェクトレベルかで異なりますが、計画~監視コントロールする仕組みはほぼ同じと言えるでしょう。不確実性の程度が事業レベルだともっと大きく、かつ前例が更にない、といった違いはありますので、まったく同じとは言えません。

しかし、プロジェクトマネジメントの経験は、事業遂行にも十分すぎるほど応用が効くと思います。皆様もプロジェクトマネジメントを資格取得やITプロジェクト管理だけに限定せず、日常での活用や、より大きな課題への取組みへ活用してみてはいかがでしょうか。


関連記事
↓記事が参考になったらクリックお願いします

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

so-tan

Author:so-tan
佐藤 創。仙台のIT業界でシステム開発に従事しながら、情報処理試験プロマネの受験対策を実施(「このブログについて」参照)。情報処理技術者システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、中小企業診断士。日々自分のキャリアや様々な問題に悩みつつも、前向きに問題に立ち向かえる自分でありたいと願う。そんな日々の記録です。
Twitter → @sato__so__
FB → facebook.com/creative.1st.pm

人気の連載エントリ
当ブログではテーマに沿った連載エントリがあります。掘り下げた議論がお好きなら以下からどうぞ。
  1. 受託・派遣型の中小ソフトウェア業が抱える課題
  2. 情報サービス産業の今を俯瞰する
  3. 自分の強みを仕事に活かし仕事を楽しむ
  4. 情報システム派生開発プロセスの工夫
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク