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藤巻流 実践・巻き込み術

●熱い人物の自伝

ちょっと久しぶりに熱い本の内容に感動。。



人の話を聞く時の、あの大きなあいづち。

とってもわかりやすく全身で相手の話に応じる姿。

NHKの「仕事学のすすめ」で初めて見た 藤巻 幸夫氏は、とっても人懐っこく見えた。

とても魅力的な人だと思っていたが、著書がたくさんあったのには気づかず、いままで読んでなかった。
今回読んだのは以下。

「藤巻流 実践・巻き込み術」(著:藤巻幸夫、講談社、2009年)




●藤巻さんの熱い心がキラリ

巻き込み術、というテクニカルな面も多少書かれてはいるが、それよりもなによりも藤巻さんの行動や熱い心に感動した。

久しぶりに読了後にスカッとする一冊。

とにかく藤巻さんの行動が大胆かつスピーディ、そして、めげない

2004年に民事再生法を適用した福助の社長時代、仕事はじめの日に他の社員よりもはやく出社し、玄関の掃除をして、福助人形を飾ったり。。。
そんな姿をどこからか眺めていた福助社員の一言が泣かせる。

------引用-----

「いきなり福助に乗り込んできた藤巻氏は、とにかくワーワー、ギャーギャーで、チャラチャラしているという印象しかなく、生理的に反発を覚えていたんですが、仕事初めの日に掃除してる姿を目にしたときは思わずホロリときて、気がつくと、立ち止まったまま泣いてました。僕はそんなタイプの人間じゃないと思ってたんですけど・・・。ちょっとしゃくだけど、本物だと思いました」

---------------


●藤巻さんの行動は、まさにリーダーシップの信頼蓄積理論そのもの

書籍を読むと、藤巻さんは相手のことをよく理解し、考えて、瞬間的にその場その場でホスピタリティを実現している。その行動自体が「巻き込み術」であるのだが、本書にも書かれているが、

「巻き込む、というよりも、溶け込む」

ことが大切であるという。


自分が興味のあることには体ごとぶつかって、溶け込んでいく。
相手にも巻き込まれながら、次第に信頼を積み上げ、自分の思いに巻き込んでいく。


この過程は、「変革のリーダーシップ」について述べた、アメリカの社会心理学者、E.P.ホランダーの「信頼蓄積理論」とみごとに一致する。

これは、リーダーシップは、将来リーダーになる可能性のある潜在的リーダーと、周囲のメンバーとの信頼関係の蓄積によってダイナミックに生じる、と述べた理論である。

ある人(潜在的リーダー)が、ある集団にメンバの1人として加わった場合に、どのようにリーダーシップを発揮していくのか、その過程を論じている。


通常、ある集団にメンバが招き入れられた際は、既存のメンバは、その人に初めからリーダーシップを発揮してほしい、と思うことはまずない。

周囲の既存メンバは、まずは集団の規律やルールに従ってもらうことを欲するだろう。

潜在的リーダーは、集団に溶け込み、既存の規律やルールの中で成果や業績を上げることで、周囲のメンバの信頼を蓄積していく。

そして信頼が十分に蓄積され、その人が集団をまとめる立場になるころには、周囲のメンバは、今までとは違うやり方をして、集団を活性化してほしいと望むようになる。

このとき、蓄積した貯蓄を引き出し、リーダーシップを発揮して大胆な変革を行っていく。



このような過程を述べたのが、信頼蓄積理論であるが、藤巻さんは、当初は周囲のメンバに積極的にかかわっていき、「溶け込み」そして「巻き込まれる」。

これは、集団の規則やルールに従って成果を出す過程であろう。

その後に、藤巻さんは一念発起して企画を提出し、見事に企画を通し大きな行動に出るが、これが信頼を引き出して大きな変革へのリーダーシップをとる過程であろう。



●読了後の気づき

やはりリーダーシップを発揮するには、

 「信頼の蓄積」 

 「変革へのアジェンダを持つ(同義語=”熱い志”)」

 「周囲の巻き込み」

が重要であることを再認識させられた。
個人的にはまだまだすべて足りない。変革へのアジェンダも弱い。。
ここがキーポイントではあろう。


「巻き込み術」とは、すなわち、リーダーシップ発揮のプロセスそのものである。





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ジャンル : 就職・お仕事

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プロフィール

so-tan

Author:so-tan
佐藤 創。仙台のIT業界でシステム開発に従事しながら、情報処理試験プロマネの受験対策を実施(「このブログについて」参照)。情報処理技術者システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、中小企業診断士。日々自分のキャリアや様々な問題に悩みつつも、前向きに問題に立ち向かえる自分でありたいと願う。そんな日々の記録です。
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