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職務を遂行する水準の理想を描け!



今回は当方メルマガ内の記事を転記します。
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職務遂行の水準の理想とは?



最近、プロジェクト内の自社チーム内で、チームビルディングの一環として「職務遂行の水準の理想を描く」というテーマで勉強会を週1回開いています。
 
これは、私がチームメンバに、目先の業務を超えた大きな目標を持ってもらいたいと考えていて、「自分がこれから伸ばしていきたいスキルとか、やりたいことは何?」とヒアリングしたところ、「自分で問題や課題を発見して、それを解決できるような力を身につけていきたい」との話があったことがきっかけです。
 
 
そこで話をしたのは、
 
 1)問題とは、目標(理想)と現実とのギャップであること
 2)問題発見~解決までのプロセスは、全ての業界・業種で共通であること
 3)ただし問題解決策を検討するには、対象とする業種・業界・分野の詳細
   な知識が必要になること
 

ということです。
 
 




問題を発見するには


 
問題を発見するには、理想を描く力が必要です。
 
現状を無条件に受け入れていたら、絶対に問題を発見することができないのです。なので、仕事とはどういった水準で遂行するものなのか、組織への貢献とはいったい何なのか?という理想を描くことが初めにあるべきだと考えました。
 

それまでそのメンバは、上記で言う3)の具体的な個別知識のインプットから始めることが多かったそうで、そういった場合は断片的な知識は入手できるが、それをどうすれば実務に活用できるのか、問題解決に使えるのか、といったところがなかなか分からなかったようです。
(例えば、SWOT分析とか、PMBOKとか、そういった個別の知識のインプットということです)
 


私も、解決策を考えるには3)が絶対条件だと考えますが、1)や2)を理解していないと、重要ではないことを問題として扱ったり、そもそも解決策を導けなかったりすることがあると思います。
 


職務水準の理想を描くならこの本しかない


 
そういったこともあり、まずは1)に関して、職務遂行の水準の理想を描くというテーマを掲げました。そして、勉強会の参考図書として採用したのは
 
 
 経営者の条件, P・F・ドラッカー著  
 
です。




この本ほど、私の仕事に対する考え方やスタイルに大きく影響を与えた書籍はありません。ドラッカーの本の中でも珍しく「個人のパフォーマンス」に焦点を絞っている本です。私の中のお勧めの書籍のトップ3に入ります。
 
「成果を上げる人はどんな特徴や行動様式があるのか」という理想を認識することで、ビジネスパーソンとしての理想を把握することを目的とします。
 
 

勉強会は、事前に書籍の決めた章を読んで、仕事に生かせそうなところ、今の業務では実現できていない内容などをピックアップしておき、順番にコメントを付けて発表し、参加者との意見交換をします。最後に、1章で1つだけ、特に重要な学びをピックアップするというものです。
 
 
これまでに出た重要な学びは以下です。
 
 
 1)仕事上の危機を乗り越えた知恵や工夫をルーチン化してこそ、組織全体
   の成果につながるということ。ルーチン化をしないことで繰り返し訪れ
   る危機はずさんさと怠慢の症候であるということ。

 2)権限委譲とは、自分がするべき仕事を他人に任せることではない。自分
   がするべき仕事ができるようになるために、他の人でもできる仕事を任
   せることである。仕事を任せたことで空いた時間で、更に高い成果を求
   める仕事をしなければ組織の成長はないということ。

 3)仕事の設計は、多くを要求する大きなものに設計しなければならないと
   いうこと。仕事に携わる一人一人に挑戦させるものでなければ、成果を
   あげ、貢献を引き出すことはできない。小さな職務設計は、担当者が時
   間給で働くことを前提にしたルーチンワークでしかない。また人材開発
   という面でも、仕事を通じて大きな貢献を要求することによって、人は
   大きく成長するものである。

 4)成果を上げる人は様々な制約条件の中でもできることを探して次々と行
   っているということ。初めは小さなことかも知れないが、制約の中でも
   貢献できることや成果を上げられることに着目し、それを仕事として行
   っている。組織に貢献する近道であり、小さな成果でもこうした行動を
   続けてクセをつければ貢献できる人間になれる。

 5)力を集中して成果をあげるには、過去の生産的ではない仕事を捨てるこ
   とが必要であること。古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力
   に進める唯一の方法である。組織にはアイディアや創造力が不足してい
   るのではなく、よいアイディアを実現するべく、古い仕事を捨て新しい
   仕事を実行することが不足しているのである。

 6)意思決定において成果を上げる者は、原則や方針に従って一般的な問題
   として処理するということ。問題を、その場限りの例外的な問題だとみ
   なしてしまうと、その場しのぎの意思決定をなんの脈絡もなく繰り返す
   だけとなり、同じ問題が再発してしまう。
 
 
やっぱり何度読んでも大きな学びがあります。
 
ご興味があればぜひお勧めします。それほどページ数も多くなく、ドラッカーにしては読みやすい本です。



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プロフィール

so-tan

Author:so-tan
佐藤 創。仙台のIT業界でシステム開発に従事しながら、情報処理試験プロマネの受験対策を実施(「このブログについて」参照)。情報処理技術者システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、中小企業診断士。日々自分のキャリアや様々な問題に悩みつつも、前向きに問題に立ち向かえる自分でありたいと願う。そんな日々の記録です。
Twitter → @sato__so__
FB → facebook.com/creative.1st.pm

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