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2013年 プロマネ午後I試験を振り返る



平成25年 プロマネ試験を振り返る


去る6月14日に、プロマネ試験の解答例がIPAで発表されました。もうすでにご確認された方もいらっしゃると思いますが、今回のブログでは、当方で発行しているメルマガを引用し、プロマネ午後I試験について振り返りを行いたいと思います。

【メルマガ情報】
プロジェクトマネージャ受験対策室


では、以下はメルマガの引用です。


IPAの午後I試験解答の解説

 
 解説は、当方の回答を示した後に、IPAの解答を示します。その後に回答
 内容に差分があるところを中心に解説をしていきます。
 
 
問1.設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクト
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
(1)当方の回答
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 当方の回答は以下となりました。
 回答の後にカッコでA~Cを記入していますが、個人的な自信度です。
 (A):9割以上の確率で正答しているはず
 (B):最低でも部分点はもらえる(回答の方向性はズレていない)はず
 (C):やや自信はなし
 
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤
 
 設問1(1)クリティカルパス上の作業のため(A)
    (2)セキュリティを確保した上でインターネットからのアクセスができ
       ること(B)

 設問2(1)a:10(A)
       b:9 (A)
       c:8 (A)
    (2)K社業務に合わせた機能の追加開発による開発工数超過のリスク(A)

 設問3(1)3ヶ月間の稼働開始時期の短縮要請に対応できないから(A)
    (2)機密保持契約や、サーバ管理状況の詳細把握と定期管理レポート発
       行の可否(B)
    (3)サーバ管理の監査受入れが不可であるため(A)
 
 
(2)IPAの解答例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 以下にIPA解答例を示します。当方の回答との差分を次の印で表します。
  ★★:差分あり
  ★ :若干のニュアンス的な差分あり
    :差分なし(マークはつきません)
    
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤
 
 設問1(1)クリティカルパス上の作業だから
    (2)グローバルに接続拠点がある安全なネットワークを提供すること★★

 設問2(1)a:10
       b:9
       c:8
    (2)K社業務に合わせた機能の対応に期間が掛かる

 設問3(1)来年1月初めから利用したいという要求に対応できない
       新しい海外顧客向け大型製造装置の設計開始に間に合わない
    (2)顧客が要求する形で定期的な管理レポートを提出できるか★
    (3)サーバ管理についての監査ができない
 
 
(3)解説
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 本問題は回答の差分があまりなく、おおよそ8~9割以上は正答できたかと
 思います。
 
 差分があったのは設問1(2)です。
 当方はグローバルなネットワークのことを、具体的に「インターネット」と
 回答してしまっていました。インターネットが最有力候補だとは思いますが
 それに限定される事はないため、この点で失点だと思います。IPAの解答
 内容のほうが妥当だと思います。
 
 もう1つは、設問3(2)です。
 当方は以前の回答解説(メルマガNo.59(part1))でも「定期的な管理レポー
 ト提出」だけを記載すれば正答になるかもしれないが、安全策として、問題
 文に記載されてる以下の事項、
 
 ・顧客の機密情報があるので取り扱い注意
 ・サーバ保管の際には、サーバ管理状況を明確に把握する
 
 についても回答に詰め込んで、部分点狙いで回答を作成していました。なの
 で、減点があるかもしれませんが、「定期的な管理レポート」についての回
 答もしっかり含めているので、採点者は0点にはできないと思います。よっ
 て狙い通り部分点を獲得できる回答を作成できたので、これは問題ないと考
 えます。
 




問2.プロジェクト計画の策定
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
(1)当方の回答
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 当方の回答は以下となりました。
 回答の後にカッコでA~Cを記入していますが、個人的な自信度です。
 (A):9割以上正答しているはず
 (B):最低でも部分点はもらえる(回答の方向性はズレていない)はず。
 (C):やや自信はなし
 
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤
 
 設問1(1)各事業部との調整の要否、新基盤の適用有無、開発期間などの開発
       スコープや納期に関する部分(B)

 設問2(1)モニタリングシステムに対する要求内容(B)
      (別解:システムに要求する経営情報の内容や利用目的)
    (2)業務プロセスの整理と、既存システムの改修仕様の確定(B)

 設問3(1)各事業部のメンバ(A)
    (2)各事業部の個別システム化計画における要員計画の修正と予算追加
       の申請(A)
    (3)開発要員の手配の観点:
       新基盤に詳しい要員手配が困難となるリスク(A)
       
       システムの品質の観点:
       新基盤の初期不良が多発するリスク(A)
       
       開発スケジュールの観点:
       新基盤の開発標準の完成まで開発着手が遅延するリスク(A)
 
 
(2)IPAの解答例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 以下にIPA解答例を示します。当方の回答との差分を次の印で表します。
  ★★:差分あり
  ★ :若干のニュアンス的な差分あり
    :差分なし(マークはつきません)
    
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤
 
 設問1(1)機能はデータ集計とレポート作成だけであり、各事業部との調整が
       不要と想定している点★

 設問2(1)最終利用者のモニタリングシステム開発の目的
       最終利用者のモニタリングシステムに対する要望
    (2)データ項目間の整合性を取ること★★

 設問3(1)各事業部の業務担当者
    (2)モニタリングシステムの課題に対応する改修業務の優先順位を上げ
       てもらう
       各事業部のシステム開発の計画を見直しモニタリングシステムに要
       員を割いてもらう★
    (3)開発要員の手配の観点:
       W社のミドルウェアに詳しい要員が手配できない
       新基盤の知識をもった開発要員を手配できない
              
       システムの品質の観点:
       ミドルウェア不具合により品質目標を達成できない
       ミドルウェア不具合によりシステム品質が低下する★
       
       開発スケジュールの観点:
       開発標準の完成を待つと開発着手が遅れる
       ミドルウェアの検証が遅れ年内に開発完了できない
 
 
(3)解説
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 当方が問題を解いたときの印象としては、難易度が高く、当方の回答は正答
 率6割程度かと思っていましたが、結果的には7~8割以上は正答できてい
 たと思います。
 
 設問1(1)は、何を回答すればいいのかにやや迷う設問でした。IPAの
 解答例を見ると、問題文の、


 〔計画書の確認〕
 ・したがって、機能はデータ集計とレポート作成だけであり、各事業部との
  調整は不要と想定し、開発期間は6か月と短期間に設定している。

 
 という箇所を引用できればそのまま正答できる問題でした。
 
 ただし、ここだけを引用するにしても「開発期間が6ヶ月」という部分も含
 めるのかどうか判断が必要になると思います。IPAの解答例には含まれて
 いませんが、実際には開発期間もリスクの1つですから、回答に含めても問
 題はないと思います。
 
 よって当方の回答のようになっていますが、ここは部分点がもらえないとき
 ついように思います。
 
 IPA解答例の箇所を、100%の自信を持って引用するために、どのよう
 な思考ロジックを用いればいいのか明確には分りません。よって、回答の文
 言にずれがあってもしょうがないと思います。
 (逆に言うと、ここで「IPA解答例の箇所を、100%の自信を持って引
  用することが難しい」ので、類似する内容であれば文言が多少変わってい
  ても、試験対応の観点からは、その程度で十分であると個人的には思いま
  す。
  
  IPAの解答を100%の自信を持って引用できるような思考ロジックは
  何か?を延々と考え続けても時間が掛かります。この問題はその程度の精
  度で対応できればいいと思います)
 
 
 
 設問2(2)も、回答の方向性はだれでも思いつくのですが、具体的な文言
 にどこまで含めるのかを判断することが難しい問題でした。IPA解答例で
 は、簡単に「データ項目間の整合性を取ること」と記載されていますが、こ
 の回答だけを記載する事は、試験対応としてはややリスキーだと思います。
 
 というのは、事前に行わなければならない作業としては、システム的にはデ
 ータ整合性の調整ですが、あとは業務プロセスも整備されていない、という
 状況もばっちり記載されていますので、こちらも合わせて行わなければなら
 ないことが読み取れるからです。
 
 事実、問題文にも、
 
 〔プロジェクトの実行計画策定〕
 ・スケジュール面からは、開発の前に、業務プロセスの整備と、既存システ
  ムの改修の仕様を確定する必要があり・・・

 と記載されていますから、業務プロセスの整備と、既存システム改修仕様の
 確定(=データ整合性の調整)の2つを回答しておきたくなると思います。
 
 よって、試験対応としてはこの2つを一緒にして回答を作成できることがベ
 ターではないかと思います。
 
 当方の回答は、「データ整合性の調整」を「既存システム改修仕様の確定」
 という文言にしてしまっていますが、述べたかった事はIPA解答例と何も
 変わりません。
 
 ただ、この回答がどのように評価されるのかは当方には分りませんので、や
 や微妙ではあります。
 
 
 
 設問3(2)は、基本的にはIPAの解答例と当方の回答内容は同じだと思
 います。やや文言が異なっているだけであり、述べたかった点である「すで
 に確定された各事業部のシステム開発の計画を見直しする」という点はしっ
 かり述べられていますから、特に問題はないと思います。
 
 
 
 設問3(3)の「システムの品質の観点」についても、当方は「初期不良」
 という文言を用いています。これは、不良が発生するにしても、その発生原
 因は、ミドルウェアがリリースされたばかりである点に帰結していますから、
 そこをとらえて「初期不良」と述べただけであり、特に差分はないと思いま
 す。
 
 
 
 
 
問3.システム開発プロジェクトの企業合併に伴う計画変更
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(1)当方の回答
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 当方の回答は以下となりました。
 回答の後にカッコでA~Cを記入していますが、個人的な自信度です。
 (A):9割以上の確率で正答しているはず
 (B):最低でも部分点はもらえる(回答の方向性はズレていない)はず
 (C):やや自信はなし
 
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤
 
 設問1(1)V社ERPテンプレートを用いた業務効率改善の経験がないから(C)

 設問2(1)新たな機能の追加開発が発生しないから(A)
    (2)運用テストで発生するM社の問題を解決する期間を確保するため(C)

 設問3(1)業務プロセス変更に伴う質問に的確に回答し、業務プロセスの早期
       理解を促すため(C)
    (2)業務プロセス変更に抵抗せず、新システムの理解に勤めること(A)

 設問4(1)M社データ移行ツールの開発を優先させるため(A)
    (2)M社要員に新システムのデータ仕様を早期理解してもらうため(A)
 
 
(2)IPAの解答例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 以下にIPA解答例を示します。当方の回答との差分を次の印で表します。
  ★★:差分あり
  ★ :若干のニュアンス的な差分あり
    :差分なし(マークはつきません)
    
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤

 設問1(1)運用テストが開始できる時期を確定する必要があるから★★
       運用テストを円滑に行うには業務プロセスの理解が必要だから

 設問2(1)開発のスコープは変わらないから★
       要件の変更がないから
    (2)運用テストで発生する問題に対応する時間を確保するため

 設問3(1)新システムの業務プロセスに納得した理由を説明し、M社の業務部
       門の理解を得る
       新システムの業務プロセスを理解するポイントをM社の業務部門に★
       伝える
    (2)新たな業務プロセスを前向きに評価すること
       業務プロセスの変更に抵抗感をもたないようにすること

 設問4(1)M社のデータ移行のための要員を確保すること
    (2)新システムのデータ仕様が早期に把握できるから
 
 
(3)解説
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 本年度の問題の中では、最も対応が難しかったと思います。
 
 考えれば考えるほど、回答に含めるべきいろいろな可能性が見えてきて、ま
 たそれを絞り込む情報も極端に少なかったため、自信を持って回答できた方
 は少なかったと思います。
 
 当方も対応にかなり苦慮しましたが、結果的には7~8割以上は正答できて
 いたと思います。
 
 
 まず設問1(1)は、当方の回答とはまったく別の内容が解答例として記載
 されています。
 
 当方の回答を導いたロジックを過去メルマガ(No.59(part2))に記載してい
 ますが、「運用テストを円滑に行うため」という可能性も挙げていました。
 しかし、当方はこの回答を選ぶ事は100%できなかったと思います。
 
 なぜなら「運用テストを円滑に行う」、「業務プロセスを知らないと運用テ
 ストで問題が発生する」というヒントを根拠に回答を作成する問題が、もう
 1つあったからです。
 
 それは設問2(2)です。ここでは、運用テストと業務プロセスの理解度の
 関連を踏まえた上で回答を作成します。よって、運用テストに関するヒント
 に対応した問題は、設問2(2)だけだと思っていました。それが、設問1
 (1)でも同じヒントの箇所を根拠に回答させるとは、思いもしませんでし
 た。
 
 しかも、「業務プロセスを知らないと運用テストで問題が発生する」という
 ことが記載されている問題文の箇所は、設問1(1)で問われている問題文
 のセクションとは別のセクションに記載されているので、回答の根拠として
 用いるのもややリスキーであると判断しました。
 
 なので、当方はこのような問題が出たら、今後も絶対に正答できないと思い
 ます。ただし、このような「1つの問題文のヒントが、2つの問題の根拠に
 なる」といった出題はこれまでに見たことがありませんので、今後も多くは
 出題されないと思います。
 
 よって当方はこの問題は捨ててもいいかと、個人的には思います。IPAと
 同じ回答内容を引用することは、試験対応としてややリスキーだと個人的に
 は思います。
 
 
 
 設問2(1)は、当方の回答では「新たな機能の追加開発が発生しない」と
 していますが、これは開発スコープは変わらない、要件に変更が入らない、
 という意味ですから、ここは同じ意図を回答していますので、特に問題はな
 いかと思います。
 
 
 
 設問3(1)も、やや文言は異なりますが、いずれにせよM社の業務プロセ
 スの早期理解を促すことが記載されていれば、IPA解答例と文言が多少異
 なっても問題はないと思います。
 
 
 
 
 
問4.ソフトウェア開発の遂行
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(1)当方の回答
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 当方の回答は以下となりました。
 回答の後にカッコでA~Cを記入していますが、個人的な自信度です。
 (A):9割以上の確率で正答しているはず
 (B):最低でも部分点はもらえる(回答の方向性はズレていない)はず
 (C):やや自信はなし
 
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤
 
 設問1(1)確定した仕様が市場動向やユーザニーズに適さず、顧客満足度を向
       上できないこと(A)

 設問2(1)請負契約に向けてU社の進捗管理・品質管理の水準を把握するため(B)
    (2)使用頻度が高く、累積使用時間が長い(A)
    (3)作業順序を早く、作業密度を高くする(A)
    (4)確定仕様の妥当性の確認(B)

 設問3(1)a:セキュリティ(A)
    (2)レビュー結果報告書(A)
    (3)前工程からの欠陥流出数について定量分析を行う(A)
    (4)詳細設計で保守性に関するレビューの実施(B)
 
 
(2)IPAの解答例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 以下にIPA解答例を示します。当方の回答との差分を次の印で表します。
  ★★:差分あり
  ★ :若干のニュアンス的な差分あり
    :差分なし(マークはつきません)
    
       0     5    10    15    20    25    30
      ├────┼────┼────┼────┼────┼────┤

 設問1(1)顧客満足を向上させるための企画部の重要な要求を、十分に取り込
       めなくなる★

 設問2(1)U社のプロジェクトマネジメントの実力を確認するため★
    (2)使用頻度が    :高い
       累積使用時間が  :長い
    (3)作業順序を    :先行させる、前にする
       作業密度の計画値を:高くする
    (4)開発規模と開発期間の確認★★

 設問3(1)a:情報セキュリティ★
    (2)レビュー済みの成果物の量★
    (3)前工程からの欠陥流出数について定量分析を行う
    (4)詳細設計で保守性に関するレビューの実施
 
 
(3)解説
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ニュアンスがやや異なる箇所もいくつかありあしたが、7割以上は正答でき
 ていると思います。
 
 設問1(1)ですが、表現は違えど、要求を取り込めずに顧客満足を向上で
 きなくなる、という点さえしっかりと述べられていれば問題ないと思います。
 
 プロジェクト目標が問題文に記載されており、
 
 ・社内の関係者の知恵を集めて、魅力あるユーザインタフェースのモバイル
  アプリを開発し、顧客満足度を向上させること
 
 であるため、このコアなポイントさえ外さなければ問題ないはずです。
 
 
 
 設問2(1)については、IPAでは「プロジェクトマネジメント」と述べ
 ていますが、当方の回答では「進捗管理・品質管理の水準」と述べています。
 ただし、事前の請負契約締結に向けたU社の管理能力を見極める、という目
 的に合致した回答内容であれば、特に問題なく正答になると思います。
 
 
 
 設問2(4)は、IPAの解答例は当方と全く異なる回答になっていました。
 
 当方はプロジェクト目標である、顧客満足の向上に目が向いていましたが、
 下線が引かれている問題文に、
 
 ・・・詳細設計以降の前提条件との間で大きな差異が発生するおそれがあれ
    ば・・・
    
 といった文言がありました。
 
 詳細設計以降の前提条件とは、開発規模や期間と考えられます。というのは、
 詳細設計はU社へ請負契約で委託しますから、開発規模や期間が当初の見積
 りよりも多くなってしまうと、追加の予算が発生する可能性があります。
 
 よって当初の前提条件とした開発規模に収まるように基本設計を進めていく、
 といった意味合いであることが読み取れます。
 
 よってIPA解答のほうがより妥当な内容であると思います。
 
 
 
 設問3(1)は、「情報セキュリティ」とするか「セキュリティ」とするか
 で、正答・誤答が分かれるかは微妙なところです。単にセキュリティとして
 も意味的に問題はないと考えています。
 
 セキュリティは、JIS X0129-1の品質モデルにおいて、以下のよう
 に規定されています。
 
 セキュリティ:
  許可されていない人又はシステムが情報又はデータを読んだり、修正した
  りすることができないように、及び許可された人又はシステムが情報又は
  データへのアクセスを拒否されないように、情報又はデータを保護するソ
  フトウェア製品の能力
 
 
 問題文には、リバースエンジニアリング対策を行うことなどが記載されてい
 ますから、JIS X0129-1の定義にもぴったりと当てはまります。
 
 個人的には「情報セキュリティ」でも「セキュリティ」でも問題はないと思
 います。
 
 
 
 設問3(2)は、IPA解答では「レビュー済みの成果物の量」でした。当
 方の回答は「レビュー結果報告書」ですが、レビュー結果報告書であれば、
 レビュー時間や成果物量など、必要な情報が全て記載されていると考えて、
 あえてやや曖昧な内容にして回答を作成しました。
 
 部分点がもらえるかは微妙ではありますが、狙ったとおりに回答を作成でき
 ているので、個人的には試験対応としては問題ないと思っています。
 
 
 
 
 

編集後記

 
 梅雨入りしてジメジメとした日が続きますが(雨不足のところもありますが)
 お変わりありませんでしたでしょうか。
 
 
 もう少しで合格発表です。
 
 合否の結果を見るときはやはりいつでも緊張します。
 
 ですが皆様はすでに試験に対してかなり全力投球し、実力を出し切ったのだ
 と思っておりますので、合格でも不合格でも、どちらでも悔いのない状況だ
 と思います。
  
 結果がどちらであっても、今後に向けて真摯に更なる研鑽を積み重ねる、そ
 れしかないと思います。
 
 
 
 
 当方は中小企業診断士の二次試験に向けて、重い腰を上げてなんとか勉強を
 着手し始めた、そんなところです。
 
 今回の二次試験に不合格だと、二次試験の受験資格もなくなり、また過酷な
 一次試験を受けなおさなければなりません。それだけは避けたいので、なん
 としても二次試験に合格したいと思います。
 
 
 中小企業診断士の二次試験は、プロマネの午後I試験のような事例問題です。
 
 出題の表面上の形式は同じですが、問われている内容がかなり曖昧・抽象的
 で、回答に窮するように作られています。
 
 プロマネ試験でも問われている内容が曖昧で、解釈が多様である、といった
 設問がいくつかあります。
 
 そういった曖昧さが更にパワーアップし、かつ、回答文字数がおおよそ100
 文字程度と多い、といえば、結構嫌な感じが伝わるでしょうか。
 
 
 
 なので、絶対的に100点はとれない試験です。如何に出題者の意図を読み
 取って、回答を作成するか、という点が重要視されます。
 
 しかし、出題者の意図を正確に読み取る事は大変困難ですから、最終的に絞
 り込みができない場合は、可能性のある要素をいくつか詰め込んだり、回答
 内容をやや抽象化して幅広い解釈が可能になるように加工する、といったテ
 クニックが必要になってきます。
 
 ここもセオリーがあるようでない、という、なんとも試験対策としては難し
 いところです。
 
 
 なのでリスクが高く、「確実に合格できるには何をすればいいのか」が最後
 まで分らない試験です。
 
 たぶん受験者全員ができるだけの勉強をして望むのでしょうが、誰一人とし
 て「ここまで勉強したから大丈夫だ」と思えない試験ではないかと考えます。
 
 
 ただ、出題者の意図を読み取るために問題文の背景を読み取って、回答の方
 向性を絞っていく、ということを繰り返し学習していると、ちょっとした言
 葉のニュアンスの違いにも敏感に反応することができるようになります。
 
 こうした能力(スキル)は、業務でも活用できると思います。
 
 例えば進捗報告内容のちょっとしたコメントの表現方法について違和感を感
 じることができ、そこから進捗遅延の兆候を読み取る、とか、そういった使
 い方もできると思います。
 
 
 あとはロジカル・シンキングが得意になります。ロジカル・シンキングでは、
 WBSのように要素をどんどん細分化していく思考法や、因果関係を適切に
 把握する思考法を多用します。こうしたスキルが磨かれていけば、プロジェ
 クト状況の把握も行いやすくなると思います。
 
 
  
 
 
 今回のメルマガは以上です。
 最後までお付き合い下さりありがとうございました。

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プロフィール

so-tan

Author:so-tan
佐藤 創。仙台のIT業界でシステム開発に従事しながら、情報処理試験プロマネの受験対策を実施(「このブログについて」参照)。情報処理技術者システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、中小企業診断士。日々自分のキャリアや様々な問題に悩みつつも、前向きに問題に立ち向かえる自分でありたいと願う。そんな日々の記録です。
Twitter → @sato__so__
FB → facebook.com/creative.1st.pm

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