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学問をすることの最大のメリットを発見!?



未知の内容を含む問題は、解決策すら思い浮かばない


先日のエントリ「知的体力」に関連するエントリを。

前回のエントリは、

自分にとって未知の領域を含む問題や課題に遭遇した時に、いかにすれば効率的に乗り越えられるか



を、自分の考えで述べたものである。


その中で「未知の知識をためらわずにインプットする」ことの重要性を述べた。
ガベージイン・ガベージアウトの法則に従えば、未知の問題に対応する際は、しっかりとインプット情報を取りこまないと、成果もお粗末になってしまう。



勉強しても忘れるから無駄?


このように、未知の問題を解決するには、新たな知識のインプットが欠かせない。

これを当方は勉強とか、学問をする、といったように呼ぶ。



ただ、学問をして問題解決につながったとしても、その内容は時間が経てば忘れてしまう。使い続けてなければ長期記憶に残らないからだ。これは誰にでも経験があるだろう。

だからといって学問をする、勉強することが無駄になることはないと思う。
そこに学問をすることの最大のメリットがある。






自分の心の支えになったリーダーシップ論


1つ具体的な内容をご紹介したい。これは、当方の事例である。

数年前、私は自分の成果や実力を正しく上司や会社が評価してくれず、自分の提案が採用されないことに強い憤りを抱えていた時期があった。

自分の提案をまともに聞き入れてもくれないため、上司や会社が一方的に間違っていて、自分ではどうしようもないと途方に暮れてしまっていた。

こんなとき、どうやれば自分の提案が通るようになるのだろうか。


プレゼン内容を変更するにしても、当時はその内容が十分に練られたものであるように思え、自分が起こせる行動はすべて実行済みだと考えてしまっていた。

すでに打ち手がなく、何をすればよいのかがわからない状態である。



こうした時は、私は必ず本に解決のヒントを求めるようにしている。
自分が悩んでいることは、他人がすでに悩んでいることであり、かつ多くの場合は1つ以上の学術領域が確立されていることも多いからだ。

このときは、リーダーシップ論に救われた。

リーダーシップと同じく、フォロワーシップという言葉をそのときに学んだ。フォロワーシップとは、立場が下の人間が、自分の志を通すために、立場が上方の人間に能動的に働きかける能力のことである。

そこでは、

職場の改善のために、志の高いごますりをするのだ



ということが述べられていた。


よくよく振り返ってみると、自分の提案は、自分の考えを単に述べているだけで、それが上司や組織として、どのようにインパクトを持つのか、どのような意味を持つのか、といった視点に欠けていることが見えてきた。

上司や組織のメリットが何であるのかを明確にすることで、自分の提案をさらにブラッシュアップさせることができる、ということに気づいたのだ。


これらの経験から、手詰まりに見える状況でも、フォロワーシップを発揮して周囲に影響を及ぼし、自分の提案を納得してもらい、活動を広めていく、というセオリーが存在していることを認識することができた。

これ以降は同様の状況でも、腐ることなく自分の仕事をしっかりと果たせるようになったと思っている。



学問は、問題解決のフックになる


先の事例にあった内容のうち、リーダーシップやフォロワーシップの学術的な内容は、多くはもう失念してしまっている。

しかし、フォロワーシップの概念を用いることで、閉塞した状況を自らの能動的なアクションで解決できた、という経験は頭に残る。


すると、次に同じような問題に遭遇した場合に、解決策を探索すると、すぐさま「フォロワーシップを発揮すればよいのでは?」といった、解決の方向性が頭をよぎるようになる。



これは、学問をすることで、思考の中に問題解決の新たなフックが発生し、そこに引っ掛かるようになる、と言い換えてもいいだろう。

これこそが、学問の最大のメリットである。


私がフォロワーシップについて知らなかった場合は、解決策の方向性として引っ掛かることもなかった。しかし一度知りさえすれば引っ掛かるようになる。

もちろん、詳細の内容は忘れてしまっている場合もあろう。しかし、引っ掛かりさえして解決の方向性が見えていれば、そこから詳細内容を調べなおせばいいだけだ。

引っ掛かるか引っ掛からないか、では、問題解決までのスピードが決定的に異なる。



ビジネス領域における良質なフックとなる学問は何か


当方は、これまでにいろいろな資格に挑戦したり、仕事上の問題解決をしてくるなかで、問題解決をするための良質のフックになりうる学問は何か、を考えてみた。

その結果、プロジェクトマネジメントと、中小企業診断士の学習は、とても良質なフックを頭脳に刻めるということに気がついた。どちらも幅広い領域を学習しなければならない学問である。

プロジェクトマネジメントは皆さまもご存じだと思うが、

  1. 統合マネジメント

  2. スコープ・マネジメント

  3. タイム・マネジメント

  4. コスト・マネジメント

  5. 品質マネジメント

  6. 人的資源マネジメント

  7. コミュニケーション・マネジメント

  8. リスク・マネジメント

  9. 調達マネジメント


の幅広い学習が必要だし、中小企業診断士は、

  1. 経済学・経済政策

  2. 財務・会計

  3. 企業経営理論

  4. 運営管理

  5. 経営法務

  6. 経営情報システム

  7. 中小企業経営・中小企業政策


といった、まったく異なる7領域の学習が必要になる。

これだけ勉強すれば、問題を解決する際に、何かしら解決の方向性が思い浮かぶようになる。


こういった良質なフックを身につけることができる、それこそが学問の最大のメリットだろう。

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プロフィール

so-tan

Author:so-tan
佐藤 創。仙台のIT業界でシステム開発に従事しながら、情報処理試験プロマネの受験対策を実施(「このブログについて」参照)。情報処理技術者システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、中小企業診断士。日々自分のキャリアや様々な問題に悩みつつも、前向きに問題に立ち向かえる自分でありたいと願う。そんな日々の記録です。
Twitter → @sato__so__
FB → facebook.com/creative.1st.pm

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