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2つの仕事観のバランサー

記事ジャンル:仕事観・動機付け



2つの仕事観の極間動的平衡


最近、いろいろと思うところがあり、2つの仕事観のバランスを取ることがとても大切だと考えるようになりました。
2つの仕事観は対極にある概念ですが、しかし仕事を通じて調和できるという、不思議な関係にあるように思います。
(2つの仕事観は何かに記載されていたものではなく、自分で気付いたものです)


1つは、他人や周囲の期待に応えるために行動する仕事観です。
仕事をする以上、基本的にはクライアントの期待に応え、かつその期待を上回ることを目指すのだと思います。その結果、仕事の具体的な成果や信頼などを得ていく、というのが仕事の基本サイクルです。
「期待に応える仕事観」と呼びましょう。


もう1つの仕事観は、自分がしたいから行動する仕事観です。
いわゆる自己完結型の仕事の仕方で、他人からの評価はあまり重視しません。自己満足が基本であり、行動できたことそのものに満足します。
「自己完結型の仕事観」と呼びましょう。



さて上記の仕事観は、どちらもメリットとデメリット(という表現が適切なのかはわかりませんが)があります。
また、あなたはどちらの仕事観により近いスタンスで仕事をこなしているでしょうか?





期待に応えすぎるとストレスになる


「期待に応える仕事観」は、基本的に社会的なバランスの良い人材の持つ仕事観だと思います。
器用な人や完璧主義の人が持ちやすい仕事観ではないでしょうか。

世の中の仕事の基本は、クライアントのなんらかの問題解決です。よって、クライアントの問題をよく理解し、かつ期待を上回る成果を出せれば、仕事は成功と言えるでしょう。

クライアントは上司であったり、顧客であったり、場合によっては部下であったり様々です。
いずれにせよ、クライアントの期待を上回り続ければ「できる人」、「頼りになる人」、「何かあればあの人に頼めば良い」といった信頼を得ることができます。


とっても優秀な仕事観ですが、他人の期待に応えすぎるあまり、自分の欲望ややりたいことを我慢してしまう傾向が出ると思います。本当は違う仕事をしたいのだが、期待されているのはあまり好きではない仕事であっても、これに応えてしまう。

基本的に器用なので、どんな仕事もソツなくこなしてしまうのです。周囲からの評価や信頼はどんどん蓄積していくのですが、その半面、自身の内面では、

やりたい仕事に全力でチャレンジしてみたい、という”働く野生”がどんどんくすぶっていく



といったことになり、突然ストレスからバーンアウトすることもあります。
けっこうストレスが溜まってしまうタイプの仕事観です。



評価されにくい変わり者


「自己完結型の仕事観」は、基本的に自分がしたいことには注力しますが、それ以外には興味を持てません。
その結果、「期待に応える仕事観」の人と比較すると仕事の成果が低くなります。これは能力がないということではなく、そもそも仕事に興味を持てないので、仕事のゴールを初めから低く設定している事が原因です。

そのかわり、自分がしたいことには徹底的に注力するので、そのような仕事の場合には活躍できます。
クライアントの期待に応えるというよりも、自分が納得できる仕事をしたいため、クライアントが想定していなかったような細かい部分まで神経がいきます。

そうした点を逆にクライアントに提案していくので、クライアントからすると「提案力のある人材」に映ります。
ユニークな発想を持っていたり、非常に細部までこだわったりする人と認識され、スペシャリストとして待遇されます。

ただし本人は自分が納得して仕上げたいだけであり、他人からの評価はあまり気にしません。
よってストレスは比較的少なく、いつまでも仕事に没頭できます。

ただ没頭できない仕事の場合は成果は低くなり、周囲からは変わり者とか、専門家といった見方をされます。




他人の期待を上回りながら、自分の専門領域とせよ


さて、どちらも一長一短の仕事観です。
しかしこれらを調和させ、いいとこどりすることができると思います。


まず、やりたいと思わない仕事を依頼された場合は、「期待に応える仕事観」によって、クライアントがどんな問題や課題を抱えているのかにフォーカスします。

与えられた仕事の内容そのものにフォーカスしてしまうと、やりたくないという気持ちが先行してしまい、仕事の成果も低くなってしまいます。

そうではなく、クライアントの課題は何か?を一生懸命に考えるのです。
すると、自分の興味のある領域の知識やノウハウを使って問題解決できる可能性に気付くことができます。
少なくともカスるくらいの仮説を立てることはできます。


そうなったら「自己完結型の仕事観」を持ちだして、その領域を深堀します。
他人が考えもしていなかった発想や切り口で問題解決の糸口を探っていく行動は、かなりスリリングかつエキサイティングです。

そうして仕事の内容そのものにも興味を持てるようになれば、もう仕事は終わったも同然です。



ワクワクの種を育てる


私はいままで上記のようにして仕事をしてきました。
興味のない仕事でも、自分の領域に引っ張り込んで、自分の課題にしてしまうことで、自己完結型の仕事に変化させるのです。もちろん全ての仕事でそうできたわけではありませんが、このように前向きに仕事に向き合うことで、仕事の成果も高まると思います。


私は「期待に応える仕事観」が9割で、仕事が始まったら「自己完結型の仕事観」が9割を占めるような、動的な平衡を保ってきたと思います。


しかし、仕事の始まりはほとんど「期待に応える仕事観」でした。
これは、本来自分がしたかった仕事ができないことも示します。

最近思うところがあったのですが、普段の自分を振り返ってみると、周囲の期待に応えようとし過ぎて、かなりストレスをためていたのだと思えました。

普段はストレスなどないと確信していたのですが、いざ客観的な視点から自分を見直さなければならない境遇に陥った時、ほんとうに無理してストレスまみれだったと痛感しました。


これからは自分の「働く野生」に正直に、やりたいことを誰の評価も気にせずにやっていく割合をどんどん増やしていきたいと思います。

少なくとも「自己完結型の仕事観」はストレスをあまり感じません。
自分さえ納得できればいいのです。自分の仕事の成果をあとから振り返って自己満足し、にやにやしてればいいのです。

とっても健全?ですね(笑

冗談ではなく本当にそう思います。

当方は最近は自分の興味や本能の赴くままの仕事をしています。
といっても、自分の興味のある(問題意識を持っている)領域について、Kindleで出版をした、という程度のことです。

でも、これは誰の評価も気にしない、自分で満足するだけの仕事なのです。
書籍が売れなくてもいいのです。自分の考えをまとめて出版しただけでいいのです。

それが結果的に他人の評価を得ようが得まいが、自分のワクワクに従って行動したことそのものに満足します。

ストレス・フリーの仕事術ですね。

これが結果的にですが、評価を得て、食える仕事になれば最高なのです。それが天職なのでしょうね。



ちょっとストレスをためない仕事を中心に、人生を再構築していきたいと思っているこのごろです。


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プロフィール

so-tan

Author:so-tan
佐藤 創。仙台のIT業界でシステム開発に従事しながら、情報処理試験プロマネの受験対策を実施(「このブログについて」参照)。情報処理技術者システムアナリスト、プロジェクトマネージャ、中小企業診断士。日々自分のキャリアや様々な問題に悩みつつも、前向きに問題に立ち向かえる自分でありたいと願う。そんな日々の記録です。
Twitter → @sato__so__
FB → facebook.com/creative.1st.pm

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